「今日はカットしたくない」つづき
最初拒否なさっている時
何を言っても聞いては頂けない
気難しい印象を受けました。
しかし、その方の半生を一通り聞き終わる頃
(長くて複雑で覚えきれてなかったので割愛させて頂きます。楽しみにしてた方ごめんなさい。)
にはとても穏やかな表情になり
可愛いひ孫さんの振袖姿の写真を
満面の笑みで見せてくれました。
何を言っても聞かないのは私達の方だったんですね。
めぐみ在宅クリニックの小澤先生が
エンドオブライフ ケア講座で
言っていました。
『苦しんでいる人はわかってくれる人がいると嬉しい』
『人は希望を誰かに委ねることができたとき穏やかになれる』
その方のお話しが聞けたこと
優しい笑顔が見れたことで
満足した私は
「じゃっ!また来ますね!」
と今度こそ帰ろう思ったのですが
「今から髪を切りに行ってもいいかしら、
あなたに切ってもらいたいわ」
振り向くと
「今日は足が痛くて立てない」
と言っていた方が
すっくと立っていらっしゃいました(笑)
何が良い結果に結びつくか
正直わかりませんが
時には
何とかしようとするのをやめて
こんなユルい方法もありかも知れませんよ。
方法というかもう、帰りたかっただけみたいですけどね。
その方は認知症が進み
私のことを忘れてしまったようですが
今でもお迎えに行くと
笑顔で迎えてくださいます。
彩雲(虹色の雲)を見るといいことがあるそうな。
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